プログラマが主人公の漫画はこんな感じ

主人公は高校生、クラスで目立たないが、実はLispハッカー

明治時代から代々続くプログラマの家系。
ご先祖様は、チャールズ・バベッジと競いあったり、フォン・ノイマンに「やつは天才だった」と言わしめたり。

彼の家系は、その類まれなハッキング能力から、時の権力者や、軍や、国際大企業や、秘密結社から狙われている。

彼の祖父は、戦時中に、現代でいう楕円曲線暗号を、時代に先駆け50年早く編み出していたが、その秘密を守るため軍に殺された。

彼の父親は、2000年問題で核ミサイルを発射しかけた国防総省のメインコンピュータのプログラムを修正したが、放射線に晒されて、命を落とした。

プログラミングの秘伝を記した巻物は一子相伝
幼少のころから父親にプログラミングを叩き込まれる。

第1話

高校の文化祭で開かれた、タイピングコンテスト。
彼は決勝戦に進出。

「こんなヘンピな高校でも、なかなかのやつがいるもんじゃのう・・・!」
「あっあいつは・・・タイピングで国際大会優勝のっ!なんでこんなところにっ」

主人公、善戦するも、負ける。

「期待はずれだったわい!(しかし、やつの指さばき・・・本当にあれで本気だったのか?考えすぎか・・・)」

そこで鳴り響く学校放送。テロリストが学校に爆弾を仕掛けたという。
爆弾を解除するには、250ワード毎分の速さでタイピングしなければならない!

「なんやて!ギネスブックでも212ワード毎分なんや!そんな無茶な!」

主人公は逃げ出す。

「あいつ、逃げよった!」

30分して、主人公が帰ってくる。その手にはKinesisキーボードが。

「今頃、なにしに戻ってきたんや!なんやその、けったいなキーボードは・・・」

爆発物処理班を押しのけて、主人公がタイピングを始める

「なっなんやあの、タイピング速度はっ!指から風切り音がする!・・・まさかあれは、Dvorak配列!!! さっきの決勝戦、あいつはQwerty配列で・・・本気じゃなかったんか!」
250ワード毎分達成。
一躍ヒーローになるが、悪の大企業に居場所を知られたため、転校する。

第2話

「そっそんな!わいのエラトステネスの篩より速いなんて!?」
主人公、アトキンの篩を駆使して勝利。

第3話

「そんな馬鹿な・・・クローズドソースなのに、なぜ全く同じソースコードがここにあるのだ!?」
主人公は、逆アセンブル機械語を解読して、全く同じソースコードを書けるのだ。父親から叩き込まれた技である。

第4話

「あの鍛え上げられた小指、もしや・・・。あのエディターは!・・・Emacs!」
「知っているのか雷電
主人公、Emacsの動的略語展開を駆使して勝利。

第5話

巨大ロボットに乗り込んだ主人公。
「無茶苦茶だ! こんなOSで、これだけの機体を動かそうだなんて!」
と数分でOSを書きかえる。大幅性能アップ。
エイリアンの母船に単独で突入し、やつらのメインコンピュータにウィルスを仕掛ける。
地球を救ったと思ったのも束の間、停止したエイリアンの母船が地球の引力にひかれている。直撃したら"永遠の冬"で生物は死滅する。
主人公は爆弾を抱えて、母船を道連れに自爆して、流れ星になる。