クロージャとオブジェクト
- reddit.programming 経由
RE: What's so cool about Scheme?
高徳な導師Qc Naにお仕えしていたAntonが、参禅して、こう尋ねた。
"導師、オブジェクトはとてもよいものだと聞きました。それは本当でしょうか?"
Qc Naは嘆傷してこう答えた。
"愚か者め。オブジェクトはクロージャの出来損ないにすぎぬ。"喝をいただいて、Antonは帰山したのち単にこもり、クロージャについて一心不乱に学んだ。
"Lambda: the Ultimate..."に連なる論文をすべて読破し、
小さなScheme処理系を実装してその上にクロージャベースのオブジェクトシステムをも構築した。この工夫で得た見解を、導師の前に呈するのが楽しみであった。
そしてAntonはQc Naに参禅して、得意気に、
"導師、精進のすえ、ついに、オブジェクトはクロージャの出来損ないであるという見解に達しました。"
Qc Naは杖でAntonを叩いて、曰く、
"まだ分からぬのか。クロージャはオブジェクトの出来損ないにすぎぬ。"
その瞬間、Antonは悟った。
- 適当に禅っぽい言葉をちりばめてそれっぽくしてみました。
- 導師 Qc Na は、
"Object is a poor man's closure."
Norman Adams
"Closure is a poor man's object."
Christian Queinnec
の2人を指します。
- 参考 ITmedia エンタープライズ:大人のためのブラックボックス読解講座――クロージャとオブジェクトの微妙な関係
- "Closure is a poor man's object."などの訳がイマイチでしょう。コメント歓迎。