クロージャとオブジェクト

RE: What's so cool about Scheme?

高徳な導師Qc Naにお仕えしていたAntonが、参禅して、こう尋ねた。
"導師、オブジェクトはとてもよいものだと聞きました。それは本当でしょうか?"
Qc Naは嘆傷してこう答えた。
"愚か者め。オブジェクトはクロージャの出来損ないにすぎぬ。"

喝をいただいて、Antonは帰山したのち単にこもり、クロージャについて一心不乱に学んだ。
"Lambda: the Ultimate..."に連なる論文をすべて読破し、
小さなScheme処理系を実装してその上にクロージャベースのオブジェクトシステムをも構築した。

この工夫で得た見解を、導師の前に呈するのが楽しみであった。

そしてAntonはQc Naに参禅して、得意気に、
"導師、精進のすえ、ついに、オブジェクトはクロージャの出来損ないであるという見解に達しました。"
Qc Naは杖でAntonを叩いて、曰く、
"まだ分からぬのか。クロージャはオブジェクトの出来損ないにすぎぬ。"
その瞬間、Antonは悟った。

  • 適当に禅っぽい言葉をちりばめてそれっぽくしてみました。
  • 導師 Qc Na は、

"Object is a poor man's closure."

Norman Adams

"Closure is a poor man's object."

Christian Queinnec

の2人を指します。