XMPPの概略(和訳)
XMPPはインスタントメッセージのプロトコルで、Google Talkが使っています。
今後はGoogle Waveの基盤としてますます重要性が増す要注目のテクノロジです。
そして!ついに!Google App EngineがXMPPをサポートしました!
そこかしこでGAEのXMPPサポートに賞賛の声が。
- 「Google App Engine SDK 1.2.5」リリース メッセージングのオープン標準「XMPP」をサポート:CodeZine
- App Engineと使うXMPPサーバーを探す - スティルハウスの書庫
- XMPP on Google App Engine - hidemonの日記
- civic site : Google App Engine の XMPPをPythonで書いてみる-2
- ぶいてく: 【Google App Engine】 ついにキター! TaskQueueとXMPP
XMPP標準化団体のXMPP Technologies: Overviewの和訳です。どぞー。
XMPPとは、Extensible(拡張性のある) Messaging(メッセージと) and Presence(プレゼンス) Protocol(プロトコル)です。このようなオープン技術の集まりでできています。
- インスタントメッセージ
- プレゼンス
- 多人数チャット
- 音声&ビデオ電話
- 協調作業
- コンテンツ・シンジケーション
- XMLデータの一般化ルーティング
XMPPはもともとJabberというオープンソース・コミュニティで開発されたもので、その目的は、オープンで、セキュアで、スパムが無いこと、そして、当時のクローズドなインスタントメッセージサービスの中央集権を崩すことにありました。XMPPは、そういったサービスへの突破口を用意しています。
- オープン
- XMPPプロトコルは、自由、オープン、公開、簡潔を旨とします。さらに、様々な形で複数の実装があります(クライアント、サーバ、サーバコンポーネント、コードライブラリ)。
- スタンダード
- インターネット技術タスクフォース(IETF)が、インスタントメッセージとプレゼンスの技術として合意を得て策定した、XMLストリームプロトコルです。XMPPの仕様はRFC3920、RFC3921として2004年に公開されました。また、XMPP標準化団体が続けてたくさんのXEPシリーズを公開しています。
- 実績
- Jabber/XMPP技術ははじめ Jeremie Miller が1998年に開発したもので、今では大変安定しています。数百の開発者がこの技術で仕事をし、数千のJabberサーバがインターネット上で動き、数万の人々がXMPPをインスタントメッセージに使っています。Google Talkをはじめ、世界中の組織がXMPPサービスを展開しています。
- 分散
- XMPPネットワークの設計は電子メールと似ています。つまり、誰でも自分のXMPPサーバを立ち上げることができ、個人や組織がコミュニケーションの活用を自己管理できるようになっています。
- セキュア
- XMPPサーバは外のネットワークから切り離せます(例えば企業のイントラネットなどで)。また、頑丈なセキュリティ(SASLとTLSによる)がXMPPのコア仕様に織り込み済みです。そして、XMPPネットワークには事実上スパムはありません。さらに、XMPP開発者は精力的に、エンド・ツー・エンドの暗号化でセキュリティの壁をさらに高くしようと励んでいます。
- 拡張性
- XMLのパワーによって、このプロトコルを土台にしてあなたオリジナルの機能を作ることができます。相互運用性を維持するため、定番の拡張はXEPシリーズとして公開していますが、特に公開が必須というわけでなく、内々でプライベートな拡張を持つことももちろんできます。
- 柔軟性
- XMPPアプリケーションは単なるIMにとどまりません・・・
- ネットワーク管理
- コンテンツ・シンジケーション
- 協調作業ツール
- ファイル共有
- ゲーム
- リモートシステム監視
- Webサービス
- 軽量ミドルウェア
- クラウドコンピューティング
- などなど・・・
- 多様性
- 広範な企業やオープンソース・プロジェクトが、XMPPを使って、リアルタイム・アプリケーションおよびサービスの構築、運用をしています。XMPP技術は決してあなたを"ロック・イン(囲い込み)"しません。
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以上です。