PLT Scheme v4.0 (和訳)

Eli Barzilayが投稿したPLT Scheme v4.0の和訳です。今回のメジャーバージョンアップの変更点まとめです。

PLT Scheme version 4.0を公開しました。こちらからどうぞ。

http://plt-scheme.org/

このメジャーバージョンアップには、version 372からたくさんの改善があるので、ぜひアップグレードしていただけたらと思います。

  • PLT Scheme 言語について改善したこと。モジュールの構文の改善、関数のオプショナル引数&キーワード引数のサポート向上、構造体型のより完全な構文、リストの内包表記とイテレートのための新しい構文、より完全で一貫したリスト操作のセット、より完全な文字列操作のセット、より合理的なハッシュテーブル操作。
  • ドキュメントを、まとめ直し、書き直しました。新しいチュートリアルと概観が用意され、SchemeおよびPLT Schemeへの導入がさらに明快になりました。
  • 新しいドキュメント生成ツールが、ライブラリやPlanetパッケージの、ドキュメント作成とインストールを助けます。インストールしたドキュメントはWebブラウザから読むこともでき、さらに、ブラウザからローカルファイルに検索をかけることもできます。
  • ドキュメントを書くための言語はSchemeの拡張になっていて、ドキュメントのソースは実装と、モジュールシステムを通してつながっています。モジュールの接続によって、例えば、文書で言及された識別子と別の文書にあるそれの仕様書との間に、精密なハイパーリンクを自動で張ることができます。
  • R6RSのプログラムは、ふた通りにサポートされます: `plt-r6rs' 実行形式を使うか、あるいは、`#!r6rs' プリフィクスを使うかです。後者を使うと、R6RSライブラリやプログラムをPLT Schemeのモジュールとして取り扱うことができます。
  • レガシーR5RSのサポートが向上しました。これは`plt-r5rs'実行形式に区分けされます。
  • ProfessorJ は新しい、改良したパーサを使います。これはプログラムをより高速に評価するとともに、Java仕様のインデンターも含みます。
  • HtDPとHtDC(ProfessorJ)教育言語のテストフレームワークを統一しました。双方で、システマティックなユニットテストの自然な記述ができるようになっています。プログラムにテストが欠けているとき、生徒はテストケースを追加するよう求められます。全てのテストが成功したとき、簡単なメッセージがそれを伝えます。さもなければ、ポップアップウィンドウ(ドック可能)が、URLを表示します。このURLは失敗したテストケースと、なぜそのケースが失敗したかの説明につながります。
  • Typed Scheme(Schemeの方言で、静的型付けする)がPLT Schemeに含まれました。Typed Schemeはまだ開発の初期段階ですが、すでに、型によるモジュラーなプログラミングと、既存の型なしコードとの完全な相互作用とを、サポートしています。安全な相互作用(型有りと型無しのモジュール間の)は、コントラクトを通して実施されます。Typed Scheme の特色は新たなる型システムです。これはSchemeプログラミングの慣例に適合するように設計されたものです。より詳しい情報はこちら。 http://www.ccs.neu.edu/~samth/typed-scheme/

ほぼ1パスで訳したもので読みづらいですが、とりあえず。