Musubi開発の経緯

ここ5年くらい、いくつかのWebサービスを組み合わせて新しいものを作るという、マッシュアップがさかんです。
私も、クラウドでLinuxディストリビューションにあたるものは何になるだろう?にあるようなことを夢想していました。

Webサービス同士の糊になるのは何だろう? と悩んでいたある日、先生と四色定理の話をしていて、問題をグラフに置き換えるというアイディアを教えてもらいました。

http://eva-lu-ator.net/~gemma/geocities/musubi/graph.png

見方が変われば発想も変わり、私の中に、糊(境界)ではなく対話(辺)という発想が生まれました。

Webサービス同士が対話する。あるいは、人とWebサービス、人と人、が対話する。

それなら、人とWebが対話するとは何だろう。

人とOSが対話するときに使うのは、対話的シェルです。
テキストシェルを、ブラウザ上でハイパーテキストシェルなWebアプリケーションとして実現するために必要なのは何か。
こうして、ブラウザとIMとの融合という考えに至りました。

セマンティック・ウェブは、コンピュータがWebを理解できるようにXMLで記述するという理想です。お互いを理解するのに必要なのは対話ではないでしょうか。そしてXMPPは、まさにそのXMLに基づいたIMプロトコルです。だから多分、方向性は正しいと思います。